競馬場に行くとほとんどの観客者が持っている競馬新聞。競馬新聞がないと馬券を買うのを躊躇う方もいるほどの競馬必須品です。ですが競馬初心者の方には少し難しく、買っても読み方が分からない人も沢山いると思います。
今回はそんな方でも簡単に競馬新聞を活用する方法を紹介していきます。
競馬新聞とは?
競馬新聞とはレースごとの出走表、過去のデータ、陣営コメント、各記者の予想印などの情報が転載されている新聞です。
中央競馬の場合、土曜、日曜開催が基本で土曜版と日曜版と発行されます。
開催情報
①開催場
②レース番号
③発送時刻
④レース名、グレード
※WIN5開催日の競馬新聞には、対象レースにマークが記載されております。
コース情報
①コース情報
競馬場にはAコース、Bコース、Cコースなどが設置されており、開催レースによってコースが異なります。
②賞金
賞金欄は上から5着までの獲得金額が記載されております。
③レコードタイム
同コースのレコードを記録した、タイム、競走馬、負担斤量、騎手、レコート日が記載されております。
この場合、2004年にペリエ騎手騎乗のゼンノロブロイ斤量57kgが2分29秒5を記録したことになります。
④推定タイム
このレースで予想される推定のタイムになります。
出走情報
①枠番、馬番
左から黒塗りされているのが枠番で、白塗りの番号が馬番です。
②馬名、父馬母馬
大きく黒文字で書かれているのが競走馬の名前です。
競走馬の右が父馬で左が母馬で、兄弟馬も記載されております。
この場合、出走馬がペルシアンナイト、父ハービンジャー(中距離)母オリエントチャーム(万能)、母父サンデーサイレンス、母母ニキーヤ、兄弟馬ガーネットチャームになります。
※距離適性は、【短:短距離】【マ:マイル】【中:中距離】【長:長距離】【万:万能】で記載されます。
③重量
レースで背負う負担斤量です。
④騎手
レースで騎乗する騎手が記載されています。
この場合、Cデムーロが騎乗予定で、今回のレースから乗り替わりとなります。
⑤騎乗実績
競走馬と騎手の組み合わせの騎乗実績です。
この場合、このレースから始めてCデムーロに乗り替わったため【0000】になりますが、もし継続騎乗で【1320】の騎乗実績であれば、左から1着1回、2着3回、3着2回、4着以下0回になります。
⑥競走馬情報
性別、年齢、コース適性が記載されます。
この場合、牡馬7歳で芝の不良馬場適性が普通となります。
※牡馬の場合【牡】、牝馬の場合【牝】、セン馬、去勢した馬の場合【騙】
※【◎=得意】【○=普通】【△=不得意】
※芝の場合は【芝】、ダートの場合は【ダ】と記載されます。
厩舎、獲得賞金、馬主名
①厩舎情報
厩舎(トレーニングセンター)と調教師が記載されております。
トレーニングセンターは、栗東の【栗】、美浦南【南】、美浦北【北】に分けられており、その横に調教師の名前が記載されます。
この場合、栗東の池江調教師となります。
②馬の毛色、賞金
馬の毛色と賞金のグレードが記載されております。
※この賞金は総合獲得賞金ではなく、馬のグレードを測る賞金になります。
③特別レースの勝利数、総獲得賞金
特別レース(グレードの高いレース)の勝利数と総獲得賞金が記載されております。
この場合、特別レース3勝の総獲得賞金4億9092万円となります。
④馬主
この場合(株)G1レーシングの所有馬になります。
⑤生産地
この場合、追分ファームで生産されたことになります。
クラス成績、展開
①クラス成績
左から1着、2着、3着、4着以下が記載されます。
この場合、1着2回、2着5回、3着4回、4着以下22回になります。
②持ちタイム
距離別の持ちタイムが記載されます。
芝2400の場合、東京競馬場で57kgの斤量を背負い2分27秒4(7着)を記録したことになります。
※着順を囲むマークについて
【○】良馬場
【□】稍重馬場
【●】重馬場
【■】不良馬場
※脚質には、どの脚質でも対応できる【自在】というのも存在します。
③距離成績と脚質
距離成績は上から、1着、2着、3着、4着以下が記載されます。
脚質について、矢印【↑】は4段階あり、上から先行、逃げ切り、差し、追い込みタイプであることを指します。
この場合の1600mの成績は、1着3回、2着1回、3着2回、4着以下9回で、脚質は差しになります。
成績欄
①競走日、競馬場、レースグレード
この場合、第5回中山競馬場(8日目)12月27日開催のGⅠです。
②レース名、着順、着差、距離、タイム
この場合、有馬記念(距離2500m)7着(1着との着差3.5馬身差)でタイムが2分35秒6です。
③負担斤量、騎手、1着とのタイム差
この場合、斤量57kgで1着とのタイム差が0.6秒差です。
④頭数、馬番、人気、馬体重
この場合、16頭立て、馬番8万、12番人気、馬体重500kgになります。
⑤通過順位、レース短評
通過順位は、2コーナー(向正面)、3コーナー、4コーナーの着順が記載されます。
短評とは、レース結果の解説のようなものです。
この場合、2コーナーを9位通過、3コーナーを10位通過、4コーナーを9位通過し、レース短評は直漸進です。
⑥前半のタイムとペース
前半の通過タイムとペースが表記されており、ペースは【S】スローペース、【M】ミドルペース、【H】ハイペースがあります。
この場合、前半を62秒2で通過し、スローペースのレースであったことになります。
⑦上がり3ハロンのタイム
上がり3ハロン(ゴール前600m)のタイムが記載されます。
この場合、36.9で走ったことになります。
⑧1着馬
このレースの1着が記載されます。
※記載されている馬が。1着の場合は2着馬が記載されます。
ローテーション、成績
①ローテーションと成績
前回のレースからの間隔と同間隔のレースの成績が記載されます。
この場合、中2週での出走となり、同間隔のレースでは4着以下が5回となります。
②コース別の成績
中山芝の成績の場合、2着1回、4着以下が3回となります。
③レース展開別の成績
連対した時の脚質別の成績が記載されます。
右回り芝の場合、先行2回、差し7回となります。
※連対とは、2着以内に入線することです。
④記載されているレースの成績
この場合は中山競馬場芝2500mの成績は4着以下が1回となります。
予想印
各記者の予想印が沢山記載されています。
有力順に◎本命→○対抗→▲単穴→△連下となっております。
※◉(マルドン)とは特に自信がある時に打たれる印です。
※(★☆注×)など各競馬新聞によって独自の印が存在しており、3着までに入線する可能性がある穴馬に打たれることが多いです。
競馬初心者はどのように活用すればよいのか?
競馬新聞の読み方を理解しても、その情報を使いこなし馬券構築に繋げるのは難易度が高いです。ですが競馬初心者の方でも競馬新聞をうまく活用する方法があります。
その活用術を今回は3点紹介していきます。
1 人気、実績、適性、厩舎のデータを活用
競馬新聞には各レースごとに人気、実績、適性、厩舎のデータ分析から推奨された馬が記載されています。データ該当が多い馬を軸に馬券を組み立てていく方法です。
※上から推奨されている順番です。
2 本誌推奨の買い目を活用
本誌推奨の予想と買い目を各競馬新聞で紹介されています。競馬新聞によっては予想の信頼度などが記載されている物もあるので、信頼度が高い時に予想の買い目を全乗っかりするのも良いと思います。
3 予想家の印を活用
競馬新聞に載っている予想家さんは、全員予想のプロですので、全乗っかりしてみるのも良いと思います。
◎が多い、印が多い、◉が打たれているなど、各予想家の印を中心的に馬券構築に役立ててみるのもおすすめです。
まとめ
競馬新聞には出走馬の過去のデータや調教情報、厩舎側のコメントなど、たくさんの情報を知ることができます。競馬初心者の方でも本誌の推奨馬や予想家の印など馬券的中につながる情報が盛り沢山なので、是非競馬を行う際は、競馬新聞を購入することをおすすめします。
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